美魔女という名の戦士たち

美魔女をバカにしていた私が、美魔女に取材に行くようになるまで。
有馬ゆえ 2023.04.21
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photo:yue arima

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こんにちは。ライターの有馬ゆえです。新緑の季節、皆さんの日々の楽しみはなんですか? 

こちらはついに、2023年のアゲハチョウ(通称アゲ子)飼育がスタートしました。去年、アゲ子の卵をたくさんいただいた道ばたの植物が切られてしまって絶望したのが真冬。4月上旬に、そこから新芽が吹き出すのを確認し、先日、葉っぱのひとつに明るい黄緑色の卵が産み付けられているのを発見しました。今年もアゲ子たちと過ごす日々が楽しみだな~!

朝一で羽化してミュウのぬいぐるみのしっぽに止まり、羽根を乾かすアゲ子。photo:yue arima

朝一で羽化してミュウのぬいぐるみのしっぽに止まり、羽根を乾かすアゲ子。photo:yue arima

さて今回は、佐賀新聞Fit ecruでの連載記事から「美魔女という名の戦士たち」(2020年2月掲載)の加筆修正版をお送りします。美魔女をバカにしていた41歳の私が、美魔女にどこか憧れるようになった理由。ちなみにこの時期、美魔女という存在に興味を持ちすぎて、第1回美魔女コンテストファイナリストの坂村かおるさんに取材にもいきました。

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美魔女という言葉を聞くようになったのは、2010年ごろだっただろうか。40代、50代なのに若々しい美貌とプロポーション。長い髪をゆるく巻き、目にくっきりと黒いラインを入れた姿は、旬を過ぎたキャバ嬢を思わせた。30代になったばかりの私は、街を闊歩する美魔女フォロワーたちを正直バカにしていた。リッチな男にぶら下がって若さにしがみつくアホな女だとさげすんでいたのだ。

しかし、41歳の私は違うことを考えている。私の中に、彼女たちと共鳴する何かを見つけたからだ。

2018年から2019年の春ごろにかけて、私はせっせとダイエットに励んでいた。セルフイメージとあまりに違う姿を残したくないと、娘の七五三を目標に、出産と加齢で丸々太った体を絞った。

振り返れば、ハイテンションで依存気味にのめり込んでいたふしもある。カロリー管理にゆる糖質制限、筋トレ、マッサージ、フルーツファスティング、フォームローラー。カロリー管理アプリを試し、インスタグラムでダイエットアカウントを作って士気を高め、ダイエッター御用達のおからパウダーやサイリウム、ラカンカ、ココナッツオイル、オートミール、豆腐、アーモンドプードルなどを常備し、おやつにはエイヒレ、ナッツ、ドライフルーツ、茎わかめ、高カカオチョコをつまむ。体重は最大8kg減、腰回りの肉も一時期はだいぶましになった。

2020年の現在は、ストイックに自分の体を見つめることに疲れ、巻き肩矯正と上半身のリンパ流しにハマっている。体重と体型はやや戻ったまま停滞しているが、快適に動く体というものを追究したくなってきたからだ。

生まれて初めてストイックにダイエットをして、わかったことが3つある。

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