初めての大腸内視鏡検査

お尻に穴の開いた検査着を着ました。
有馬ゆえ 2021.10.29
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こんにちは。

我が家は夫婦ともにフリーランスなので、毎年、区の検診を受けています。40代になるといくつかがん検診も受けられるのですが、2019年に初めて大腸がん検診に引っかかり、大腸内視鏡検査を受けることになりました。

今回は、その衝撃を綴った佐賀新聞Fit ecruでの連載記事「初めての大腸内視鏡検査」(2019年10月掲載)の加筆修正版をお送りします。このあと夫も同じ検査を受けることになったため、我が家ではモビプレップはメジャーな薬です。

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「これが前日の夜21時に飲む薬。こっちが浣腸剤(下剤)です」

看護師さんが淡々と説明する。私は、大腸内視鏡検査の予約を入れるため、胃腸肛門クリニックを受診していた。健康診断のがん検診で、「便潜血がある」として要検査の結果が出たのだ。大腸がん検診に引っかかった人のうち、がんの発見率は3%程度。しかしながら、がんのなかでも大腸がんは女性の死因のトップなのだというので、私は内心ビビッていた。

大腸内視鏡検査の内容は、読んで字のごとし。腸の中を浣腸剤できれいにしたうえで、肛門から内視鏡を入れ、カメラ越しに腸を内診。ポリープがあれば、つまんで取り出し検査をするという。このクリニックでは、点滴で鎮静剤を入れて眠っているあいだに内視鏡検査をするため、痛みを感じずにすむらしい。浣腸剤は口から飲むタイプで、粉末タイプのスポーツドリンクのように水に溶かして作るため、自宅での服用が可能。病院での滞在時間は検査+鎮静剤が切れるまでの2時間弱ですむ、と看護師さんはすらすらと説明した。

なんたる医学の進歩! と感嘆はしたものの、やはり気が重い。今後の心配はがんが判明してからでいいが、おなかを下させ、さらにお尻から内視鏡を差し込むことを想像すると、体がひやっとする。どんなことが起きるのかと怖くて、検査までの3週間はうっすら憂鬱な気分が続いていた。

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